
付録A
2.2.3.1 送信機パワーの安定化
トレーニング・シーケンスの最初のセグメントは、送信機パワーの安定化であり、わずかに128個の2進値“1”から構成されるものとする。送信機は、送信機パワー安定化セグメントの終了時点までに定常状態パワー・レベルの90%以上のレベル内にあるものとする。
注:128個の“1”をすべて伝送する必要はない。送信機が90%パワー出力を達成すると直ちにトレーニング・シーケンスの次のフェーズが開始されるべきである。
2.2.3.2 連続波トーン
送信機の安定後、88個の2進値“1”から成るCWトーンが伝送されるものとする。
2.2.3.3 ビット不定の解消
トレーニング・シーケンスの3番目のセグメントは、1101 0101 0101 0100のユニーク・ワード・シーケンスで構成されるものとし、左から右に伝送されるものとする。
2.2.4 伝送歪
90パーセントまでの振幅変調における歪は、600Hzから6.6kHzまでの変調周波数帯域において10%を越えないものとする。伝送ノイズは、1kHzで90%変調された搬送波のレベルより少なくとも45dBより小さいものとする。
2.3 モード2に関する定義
連続したフレームを伝送するために、局は、充填ビットとフラグ(3.3.2.1項)を挿入し、FECを計算し(2.3.4項)、インタリーブを行い(2.3.5項)、トレーニング・シーケンスを作成して(2.3.3項)、ビット・スクランブリング(2.3.6項)と最終的な符号化及びRF信号の変調(2.3.1項)を実行するものとする。
2.3.1 変調方式
モード2は、α=0.6(公称値)のraised cosineフィルタを使った差動8相位相変調(D8PSK)を使用するものとする。伝送される情報は、絶対位相というよりは位相の変化として伝送されるシンボル(baud)により3ビット単位で差動的に符号化されるものとする。伝送されるデータ・ストリームは、LSBから順に3つの連続したデータ・ビットのグループに分割されるものとする。最後のチャネル・シンボルは必要に応じて、伝送の最後にゼロが挿入されるものとする。
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